カルシウム健康教室 1限目「カルシウムの働き」

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感染の予防とカルシウム

風邪や気管支炎、肺炎、胆嚢炎、腸炎など、細菌やウイルスによって起こるさまざまな病気でも免疫の働きが発揮されています。ですから充分な免疫の働きがなければ、たとえ抗生物質を服用していても、体が感染症に対して強力に対抗することはできません。年をとるとともに免疫の働きは次第に衰えていきますが、若い時には大事にならず治る肺炎がお年寄りには命取りになることがあるのは、このためです。

年をとるとともにカルシウムの摂取能力は衰え、腸からのカルシウムの吸収が悪くなるので、副甲状腺ホルモンが骨からカルシウムを取り出して補う必要がでてきます。その結果、体の中にカルシウムがあふれて、免疫にたずさわる細胞内にまでカルシウムが入り込んでしまいます。このことは外からの細菌・ウイルスの侵入を知らせるカルシウムの働きを弱めてしまい、免疫の働きを低下させることにつながっている可能性が高いといえます。