カルシウム健康教室 1限目「カルシウムの働き」

時間割へ戻る 2限目に進む
 

イライラとカルシウム

血液中のカルシウムが少ない人は、筋肉のけいれんが起こるほか、神経、ことにその中枢である脳の働きに大きな変化が起こります。神経は、例えば電話回線やテレビ、ラジオのように、音や映像などの情報を離れた所に伝えることが役割です。ラジオの感度を上げると音は大きくなりますが、雑音もたくさん入って音が安定せず、返って聞き取りにくくなります。逆に感度を下げると雑音はなくなりますが、かんじんの放送されている音も小さくなります。血液中のカルシウムは、脳をラジオに例えると音量調節のダイヤルの役目を果たしています。カルシウムが少なくなると音量は大きくなり、それに伴って雑音も大きくなり、カルシウムが多くなると音量も雑音も小さくなります。

脳は心のある所です。心のアンテナは色々な方向に張り巡らされ、さまざまな人の言葉、出来事、経験をキャッチします。もしも血液のカルシウムが少ないと、こうしたことの「音量」が大きくなり、細かい出来事まで気になってイライラしてします。これが脳の「雑音」です。

被害妄想というのは、他人が自分に何かあてつけているように思えたり、自分の悪口を言っているような気がすることですが、血液中のカルシウムが少なすぎる人は、時々このような状態になることがあります。特に理由もないのに急に怒り出したり、気分が不安定で移り気な性格は、血液中のカルシウムの濃度が低すぎることが原因になっているかも知れません。その場合は、血液中のカルシウムが通常になれば円満な元の人柄に戻ると考えられます。イライラして仕方がない人は、一度、血液のカルシウムを測定してみることをおすすめします。